MRE ラボ

MRE成分と免疫改善についての研究報告

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免疫増強組成物「MRE成分」とは?

細胞試験において、MRE成分に免疫バランスを整える可能性を確認

「免疫システムの暴走」サイトカインストームとは

サイトカインとは、細胞間の情報伝達を担う、免疫系細胞から分泌されるタンパク質。主に免疫や炎症に関与する生理活性物質の総称です。サイトカインには、炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインがあり、一方が炎症を引き起こし、他方がそれを抑えるといったアクセルとブレーキの関係になっています。 通常は、両者のバランスが崩れないように制御されています。ところが、このアクセルとブレーキのバランスが崩れると、炎症性サイトカインが過剰に血液中に放出されて自己免疫疾患などを引き起こしてしまうことになるのです。これがサイトカインストームです。

細胞試験において、MRE成分に免疫バランスを整える可能性が確認されました。

これまでに行った、細胞レベルでの「MRE 成分による免疫力活性効果」やヒト臨床試験「MRE 成分によるアトピー肌改善効果」では、

  • 免疫活性の指標となるTNF-α※1 が増大すること:免疫活性

  • アトピー性皮膚炎の指標となる血液中のTARC※2 分泌量の減少:暴走した免疫の抑制

などが個別に確認されていました。そのことに着目し、あらためて細胞レベルでの検証を実施した結果、MRE成分が免疫力を活性化するだけでなく、免疫の暴走を抑制する、いわゆる”免疫バランスを整える”作用を確認することが出来ました。

「TARC※2」はアトピー性皮膚炎に大きな関わりがある成分です

今回の試験では、以前行った「免疫活性試験」で得られた結果を参考にしながら、アトピー性皮膚炎の指標となるTARC量の増減について検証を行いました。

日常的に受ける様々な刺激によって表皮角化細胞などから産生・増強されるTARC※2は、アレルギーや炎症を引き起こすリンパ球を患部へ遊走させて、症状を悪化させます。
そのため、アトピー性皮膚炎の患者では血中TARC※2濃度の上昇が見られます。また、アトピー性皮膚炎が重度な患者ほど血中TARC※2濃度の顕著な上昇が見られます。

そのため、TARC※2濃度は医師によるアトピー性皮膚炎重症度の診断基準とされています。

免疫活性を促進するMRE成分を投与してもTARC※2が増えないのはなぜ?

これまでの研究で、免疫機能を担うマクロファージにMRE成分を投与すると、分泌TNF-α※1が増加することがわかっています。TNF-α※1はガン細胞を壊死させることで知られていますが、増えすぎると正常な細胞にまで炎症を引き起こしてしまいます。それはTNF-αの増加にともなって炎症因子となるTARC※2が過剰に増加していることを示しています。

このTNF-α※1の過剰な増加によるTARC※2値の上昇は、アトピー性皮膚炎など、多くの疾患で症状を悪化させる要因です。

しかし、以前実施したヒト臨床試験の結果では、MRE 成分を投与したところ
開始前と6週間後では明らかにTARC※2が減っていることがわかります。

表6 TARC(診療と新薬・第56巻 第2号(2019年2月)

平均値±標準偏差
1):p<0.1,*:p<0.05 vs.開始前
2)a:p<0.1 試験品2群 vs. 非摂取群

このことから、

MRE成分は免疫活性を高めるTNF-α※1を増やしながら
同時にTARC※2分泌を抑制している
のではないかという仮説が立てられ、
そのことを細胞レベルで検証しました。

細胞レベルでMRE 成分に免疫バランスを整える可能性を確認!

免疫は弱すぎても強すぎても、健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
健康維持のために大切なのはバランスを整えること。

そこで、培養A549*細胞を使用して検証したところ A549*細胞培養液中のTNF-α※1濃度を高めると、通常通りTARC※2濃度は上昇するが5倍希釈したMRE成分を投与すると、TARC※2分泌上昇は抑制された。

という結果が得られたのです。

*各実験に使用したヒト血球・リンパ系 THP-1 細胞(JCRB0112/細胞樹立者:Tsuchiya.S)とヒト肺腺がん A549 細胞(JCRBIFO50153/細胞樹立者:Giard, D. J. et al 細胞寄託者 Suzuki,N.)は、国立研究開発法人医薬基盤・健康栄養研究所 JCRB 細胞バンクより入手。

以上の結果から

MRE成分は免疫活性を促進しながら、同時に免疫の暴走を抑える
(TNF-αの分泌量を増大する一方で、TARC分泌量を抑制するという多様な作用機序(免疫バランスの調整など)に関与する)

という他の免疫系素材では、ほとんど見られない貴重な可能性が細胞レベルにおいて示唆されました。

今後、この作用機序等のメカニズム解明に向けて、さらなる研究を継続してまいります。

※1 TNF-α(腫瘍壊死因子):マクロファージによって産生されるタンパク質で、固形がんに対して出血性の壊死を起こさせる働きがある。しかし、通常より増えすぎてしまうと、炎症を引き起こし関節の痛みや腫れ、関節破壊を引き起こしてしまう。

※2 TARC (thymus and activation-regulated chemokine):表皮角化細胞などで産生されるケモカインの一種で、皮膚の病変部位などにTh2細胞を遊走させる働きがある。アトピー性皮膚炎ではTARCの作用によって集積したTh2細胞がアレルギー反応(IgE産生、好酸球の浸潤・活性化など)を亢進して、症状を悪化させると考えられている。

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