2017.05.19
糖尿病予防は細胞の元気から!
日本人の5人に1人は糖尿病予備軍
まだ糖尿病にはなっていないけれど、このままでは糖尿病になる可能性がある状態、それが「糖尿病予備軍」です。厚生労働省の調査によると、糖尿病とその疑いのある人は全国で2200万人を超えると推計されています。これは日本人の5人に1人という割合!初期の糖尿病は自覚症状がほとんど無いため、「自分には関係ない」と思っているアナタにも、もしかしたら危険が迫っているかも…。深刻な状態になる前に、早めに対策することが大切です。
糖尿病予防には、細胞の元気が重要
糖尿病のレベル(HbA1c)は、糖化を起こしたヘモグロビン量を計測して判断します。免疫細胞(マクロファージ)が元気な時は、糖化細胞を食べるので血糖値が安定しやすくなります。また、血糖値を一定に保つホルモン・インスリンを働かせるためには、インスリン分泌に重要な役割を持つβ細胞を元気にしなければなりません。そのためには、ひとつひとつの細胞がしっかりと働くことが重要。つまり、細胞そのものの元気が、糖尿病予防にもつながるのです。
日頃からできる糖尿病対策とは
日常生活でできるちょっとした心がけが、糖尿病予防に効果をもたらします。健康な体を守るために、できることから実践しましょう。
1)食事の時は野菜を先に
ご飯を先に食べると血糖値が一気に上がりますが、野菜など食物繊維を含む食材を先に食べると、腸で糖の吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇も緩やかになります。
2)砂糖は黒砂糖・きび砂糖を使う
黒砂糖・きび砂糖は白砂糖に比べてビタミンやミネラルの含有量が高く、体に負担をかけずに穏やかに吸収されるため、血糖値の急激な上昇を防ぎます。また、黒砂糖の「フェニルグルコシド」という成分には糖の吸収を抑える働きも。
3)有酸素運動を行う
運動は低下しているインスリンの効き目をよくしますが、運動した部分の筋肉しかその効果は現れません。そのため、ジョギングや歩行、水泳などの全身運動がオススメです。